先の袋詰めICの内容表で
TTL ICの型名で数字の間にLSとかHCとかありますが
これは回路構成によるスイッチング速度や消費電力の違いで大別すると以下の表のようになります。
この表にはありませんがC-MOS構造の(ハイスピードCMOS)HCシリーズがあります。
HCを原型として、ACやABTと呼ばれる、高速動作用ICが出ています。
シリーズ | 型名表示 | 特徴 | 消費電力(mW/Gate) | 遅延 tpd(nsec) |
---|---|---|---|---|
標準TTL | 74 | 1966年に商品化された初期の標準品 | 10 | 10 |
ローパワーTTL | 74L | 初期の低消費電力品。但しスピードを犠牲にしている。CMOSに取って代わられた。 | 1 | 33 |
ハイスピードTTL | 74H | スイッチングが速いが、消費電力が大きい。 | 22 | 6 |
ショットキーTTL | 74S | 入力部にショットキーバリアダイオードを使って電荷蓄積を防ぎ、より高速なスイッチングを可能にした。ただし消費電力がやはり大きい。 | 19 | 3 |
ローパワーショットキーTTL | 74LS | 1970年代後半~80年代前半の標準TTL。高い抵抗値で消費電力を低減させ、ショットキーダイオードで高速スイッチングを両立させた。PD積は約20pJ。 | 2 | 9.5 |
FAST | 74F | 1980年代中ごろにフェアチャイルドが発売した高速ショットキーTTL。PD積は約10pJ。 | 4 | 2.5 |
アドバンストショットキーTTL | 74AS | 1980年代中ごろに出たS-TTLの改良品 | 20 | 1.5 |
アドバンストLS-TTL | 74ALS | 1980年代中ごろに出たLS-TTLの改良品。PD積は約4pJと最も小さい。 | 1 | 4 |
引用元 : Wikipedia transistor-transistor-logic
自分が一番使っていたのはLSシリーズで後期はHCシリーズにシフトしていました。
また、ラティス GALへの置き換えも頻繁に行っていました。