LoRaWANに対応した ARDUINO MKR WAN 1300 を使ってみました。
ARDUINO MKR WAN 1300 は Microcontrollerに SAMD21 Cortex-M0+ 32bit low power ARM MCU、
LoRaモジュールとしてMurata CMWX1ZZABZを搭載したLoRaWAN対応ボードです。
MKR WAN 1300のTECH SPECSが
Carrier frequency : 433/868/915 MHz
Working region : EU/US
となっているために日本向けではないように思われますが
使われているLoRaモジュールのCMWX1ZZABZは元々日本向けの923Mhz帯にも対応していて
モジュール自体が技適を取っているので日本でも使えるはずです。
(CMWX1ZZABZの技適に関してはLoRaWANの勉強会の時に講師をされたMurataの方にモジュール自体で技適を通しているので、このモジュールを使っているボードは日本で使っても大丈夫とお聞きしました。アンテナに関しては考えられるたくさんのパターンで申請しているらしいです。)
プログラムの開発はArduino IDEが使えます。
Arduino IDEのインストールに関しては色々な所で解説されているのでここでは割愛します。
MKR WAN 1300を Arduino IDE で使えるように設定します。
ツール ⇒ ボード ⇒ ボードマネージャー の順にクリックします
ボードマネージャーが表示されたら、タイプで Arduino を選択します。
下の方にスクロールして 「Arduino SAMD Boards (32-bits ARM Cortex-M0+) by Arduino」を探してください。
見つかったら、その枠内をクリックすると [インストール] ボタンが表示されるので クリックします
これで Arduino IDE で ARDUINO MKR WAN 1300 の開発が出来るようになっているはずです。
ツール ⇒ ボード でボードリストに 「Arduino MKR WAN 1300」が追加されていれば設定完了です。
ここから先は Arduino MKR WAN 1300ボード をパソコンのUSBポートに接続しておいてください。
上の画面で 「Arduino MKR WAN 1300」を選択して
ツール ⇒ シリアルポート で (Arduino MKR WAN 1300) のポートを選択します
Arduino IDE のサンプルプログラムとして入っている Blink を走らせてみましょう
ファイル ⇒ スケッチ例 ⇒ 01. Basics ⇒ Blink の順にクリックします
最初の delay(1000) を delay(300) に書き直してください
これは Arduino MKR WAN 1300 に最初から入っている Blink と区別するためです
ここを書き換えることにより、点灯、消灯時間が同じだったのが 点灯時間の方が短くなります
変更したら ➡ のボタンをクリックして ボードにプログラムを書き込んでください
(書き込む前に自動でコンパイルされます)
「ボードへの書き込みが完了しました」と表示されたらコンパイル書込み共に成功しています
以上で Arduino IDE で Arduino MKR WAN 1300 の開発が出来るようになりました。
次回は 実際に LoRaWANゲートウェイに接続するためのライブラリの追加方法と
実際にゲートウェイに接続プログラムに関して説明します。
⇒➡⇒➡⇒➡ 福岡市LoRaWANへの接続
技適を取得した際に使用したアンテナを村田製作所へ問い合わせたところ、以下の回答を頂けました。
弊社で電波法取得しているアンテナはST MicroのDiscovery KITのアンテナになります。
それ以外であれば、以下のアンテナゲイン要件を満たしていれば、国内電波法を改めて取得する必要はございません。
1)モノポールアンテナ +1.04dBi以下
2)ダイポールアンテナ +2.14dBi以下
3)逆Fアンテナ +0.48dBi以下
4)モノポールアンテナλ/2 +2.19dBi以下
5)ダイポールアンテナλ/2 +2.19dBi以下
6)モノポールアンテナλ/4 +2.19dBi以下